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地域コミュニティ

KPI

  • 項目

    生産拠点におけるコミュニティ活動・対話実施率

  • 2014年度実績

    (連結)100%

責任部門

各事業所
※CSR・環境推進室が事務局として方針の展開、情報共有を行っています。

考え方・目標

なぜ「地域コミュニティとのエンゲージメント」が重要取り組み項目なのか
理由と背景の解説

横浜ゴムグループは、現在10カ国で生産活動事業を展開しています。当社グループが、ある地域で操業を開始、または撤退する場合、その地域コミュニティに対して環境影響や雇用などの社会影響を与えます。その影響は、各地域の事情によって異なるため、プラスの影響はどう拡大し、マイナスの影響はどう緩和すべきかを、地域コミュニティとエンゲージメントしながら検討・実行していくことは、当社グループの持続可能な経営にとって非常に重要なことだと考えています。

目指す姿(達成像)/目標

グローバルに事業を展開する私たちは、環境や法律、文化、習慣、経済などの面で地域社会と関係を持っています。国内外事業所の地域社会と良好な関係を築くことに努めています。2017年の目指すべき姿として、下記2点を掲げています。

  • ステークホルダーの声を聞き、それを反映する仕組みが整っている
  • 国内外で50万本の植樹が完了している

目指す姿に向けた施策

目指す姿を実現するため、以下のようなさまざまな側面からのアプローチを検討し実施していきます。

  • 地域コミュニケーションとして住民懇談会を、原則で年間2回開催いたします。
    ・・・2014年度の活動レビュー①
  • 生物多様性保全活動を開始している国内生産拠点では、地域のNGO と連携した活動を行っています。生産拠点に近くで活動している日本野鳥の会の支部や自然保護団体から、野鳥や水生生物などの名前や生態を教えていただきながら生物モニタリングを行っていきます。
    ・・・2014年度の活動レビュー①
  • 「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトで育てている苗木を、地域で植樹活動を行っている学校、社会福祉施設、NPO等に提供していきます。
    ・・・2014年度の活動レビュー②
  • 当社が行っている被災地復興支援では、岩手県下閉伊郡大槌町が復興計画の一つに掲げた「鎮魂の森」づくりを支援するために、2012年から「平成の杜」と名づけた防潮堤への植樹会を開催しています。
    ・・・2014年度の活動レビュー③
  • 従業員のボランティア活動を支援する仕組みの整備として、2014年に「社会貢献支援基金」を立ち上げました。従業員の中には休日に地域の観光ボランティアや、地域の社会福祉協議会が主催する認知症に関する正しい知識を普及するボランティア活動、災害復旧ボランティアに参加している人がいます。このような自発的な活動を継続して行えるよう、ボランティア活動で発生した費用の一部を会社が負担しています。

※三重工場、新城工場、三島工場、尾道工場、茨城工場、長野工場、平塚製造所

2014年度の活動レビュー

2014年度は以下のような施策を実施しました。

  • ① 国内7拠点、海外2拠点(タイ)の工場で生物多様性保全活動を実施しました。1年をかけて実施した予備調査で工場周辺地域での指標とすべき生物種またはグループを設定し、事業活動が地域に及ぼす環境影響を調査しました。また結果を地域住民に公開し、情報の共有を行うとともに、今後の活動に地域の皆さんの声が反映するように取り組みました。
  • ②「YOKOHAMA千年の杜プロジェクト」において、2014年には71,404本、累計で233,082本の苗木の提供を行いました。
  • ③ 被災地復興支援では、岩手県下閉伊郡大槌町で、4月に3回目となる植樹会を実施。地域住民など700名余りが参加しました。
  • 三島工場で2014年末に発生しました排水の問題については、行政の指導のもと工程の見直しを行い、適切な処理を行うことで改善。地域の方に進捗をモニタリングしていただいています。

課題と今後の改善策

現在、生物モニタリングを通じた環境影響調査については国内の7拠点※1、タイの2拠点※2では、地域住民とのコミュニケーションを含めたPDCAサイクルの仕組みが完成し、生物多様性保全活動が開始されています。2017年までに全拠点でこの環境影響を把握する仕組みを完成させるため、2015年には海外2カ所を増やします。今後、生物多様性保全活動の海外拠点での展開が増えるため、タイの2工場を海外でのモデル工場として推進していく予定です。
また、地域の経済的発展に寄与するため、地域雇用やボランティアなどの社会貢献活動を通して、地域コミュニケーションを推進していきます。

※1 三重工場、新城工場、三島工場、尾道工場、茨城工場、長野工場、平塚製造所

※2 YOKOHAMA TIRE MANUFACTURING、Y.T. RUBBER CO.LTD.