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横浜ゴムの重要課題2地域社会と共に

地域とのコミュニケーションを大切に、地域に根ざした活動で、横浜ゴムは課題に取り組んでいきます。

地域社会の繁栄・発展に貢献し、社会からゆるぎない信頼を得ている地球貢献企業になります。

培った千年の杜のノウハウで
被災地の復興に役立ちたい

横浜ゴムは、2007年より「YOKOHAMA 千年の杜」プロジェクトとして国内外の生産拠点で宮脇方式による植樹を行っており、ただ「植える」だけでなく、苗づくりや土づくり、育樹などすべての作業を各拠点の従業員が主体となって実施しています。この経験を生かし、2012年から東日本大震災で被災した大槌町(岩手県)で長さ300m の「いのちを守る森の防潮堤」を造成。「平成の杜」と名づけて町民の方と共に、これまで3年間で150m の植樹を行いました。大槌町の碇川町長からは、「大槌町のがれきは単なる災害廃棄物ではありません。被災された皆さまの生活の一部であり、ある意味で遺品でもあります。そうしたがれきで造る森は、すなわち鎮魂の森であり、将来にわたって災害の記憶を風化させない取り組みだと考えます」と高く評価していただきました。
2014年は大槌小学校の「ふるさと科」の授業の一環として、4年生64名が宮脇先生の指導の下、「平成の杜」に植樹を実施。子どもたちが自分で育てた苗を、自分の町を守る「森の防潮堤」に植樹することが、大槌町を愛する気持ちを育てることにつながると期待し、今後も小学校の植樹に協力していきます。
ほかの東日本大震災の被災地でも植樹を通して大槌町と同様の復興支援を進めています。岩沼市(宮城県)では、2012年から「千年希望の丘」に苗木を提供し、植樹に参加。2015年からは、公益財団法人「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」と共催で、防災拠点としての整備が進められている相馬光陽サッカー場(福島県)に植樹を行います。さらに、東南海地震が発生した場合に備えて掛川市(静岡県)の海岸線に沿って構築が準備されている総延長10km もの「いのちを守る『希望の森づくり』」の植樹に参加する計画です。

担当者のコメント
CSR・環境推進室 金澤 厚

少しずつ大槌町の復興が進む中、昨年は大槌小学校の4年生に植樹に参加をしてもらいました。入学式の直前に被災し、とても傷つき、つらい体験をした子どもたちが、目を輝かせて植樹している姿に接し、これまでの苦労がすべて吹き飛んだ思いでした。今ではポット苗も子どもたちと共に、順調に成長しました。これらの木が、将来森となって町を守る「森の防潮堤」になった時、子どもたちが自分の子に誇らしげに自慢している姿を想像すると感慨もひとしおです。植樹を通じ町の方が未来に目を向けることにつながればと思います。

CSR・環境推進室 金澤 厚

植樹活動に参加した小学校教諭からのコメント
大槌学園小学部 主幹教諭 外舘 憲子 先生

大槌町は、東日本大震災で町の中心部が壊滅し多くの犠牲者を出しました。そのような環境下でも子どもたちは、明るい未来を信じて前向きに生活しています。
現在大槌学園小学部は、ふるさとを創りふるさとに生きる子どもを育成する教育活動「ふるさと科」を展開しています。その一環として4年生が横浜ゴムの皆さんと共に植樹活動に参加し、2年が経ちました。この「千年の杜プロジェクト」は、児童一人一人が、防災や命の尊さ、地球環境そして未来の町づくりについて考える絶好の機会になっています。

大槌学園小学部 主幹教諭 外舘 憲子 先生