-
建築用複層ガラス2次シール用
- SM-9000
- HOTMELT M-155
SM-588
1成分形熱可塑性ポリイソブチレン系
主用途/建築用複層ガラス1次シール用
用途
SM-588は、建築用複層ガラスの1次シールに使用するシーリング材です。
特徴
SM-588は、1成分形の熱可塑性ポリイソブチレン系シーリング材で、水蒸気透過性が極めて低く、またプレス時のガラスへの密着性に優れます。
熱可塑性ポリイソブチレン系1次シーリング材は、本来ガラスとの高密着性を要求されることから、“強粘着性”を有していました。しかしながら、近年の急激な複層ガラス生産量の増加に伴い、「ラインのハイスピード化」「1次シールの自動塗布ライン化」必要性が高まってきました。
SM-588はこれらに対応すべく、粘着性とライン適合性を高レベルでバランスさせる目的で開発されたものです。SM-588はハイスピードライン及び自動1次シール塗布ラインに対応可能であることから、生産性向上に役立ちます。
デュアルタイプの複層ガラスユニットとして、2次シール用のシーリング材と組み合わせて使用することにより、複層ガラスの露点性能を維持し、耐久性の向上に役立ちます。
性状
品 名 | SM-588 |
外 観 | 黒色固体 |
比 重 | 1.14 |
針入度(100g) | 46 |
フ ロ ー | 0mm |
透 湿 度 | 0.4g/m²・24hrs未満 |
標準施工温度 | 110〜120℃ |
建築用複層ガラス2次シール用
SM-9000
2成分形ポリサルファイド系
主用途/建築用複層ガラス2次シール用
- (1)環境に配慮した配合仕様
- (2)応力に強い高モジュラス
- (3)信頼の接着耐候性および耐水性
- (4)信頼の自動シール作業性
用途
SM-9000は、建築用複層ガラスの2次シールに使用するポリサルファイド系2成分形シーリング材です。
特徴
- (1) 環境に配慮した配合仕様
旧仕様のSM-7000/SM-8000で使用しておりました、主成分ポリマーに相性の良いフタル酸系可塑剤が2008年10月に欧州の化学物質規制(REACH)対象物質に指定されたことを受け、同物質を使用しない新配合にて、環境に配慮した仕様『SM-9000』を確立いたしました。 - (2) 応力に強い高モジュラス
温度の上昇や雰囲気圧力の低下によって、複層ガラスの空気層は膨張します。それは三面接着となる複層ガラスの封着部にムーブメント(引張応力)として加わります。したがって、モジュラスの低いシーリング剤を2次シールに使用すると、封着部の拡がりを拘束しきれず、その結果低透湿性の要である「1次シール」を変形させ、複層ガラスの長期耐久性を損なう可能性があります。
SM-9000は高モジュラスの物性を持たせることで、ムーブメントを最小限に抑制する十分な構造強度を確保し、複層ガラスの耐熱性能を長期にわたって維持します。 - (3) 信頼の接着耐候性および耐水性
長年の実績を有する当社従来品と同様、ポリサルファイド系シーリング材本来の優れた接着耐候性を発揮します。紫外線の多い日本の風土でも、安心してお使いいただけます。
また、雨水や生活水により複層ガラス用シーリング材は水にさらされます。SM-9000は水によるモジュラスの低下や接着性の劣化が少ない優れた耐水接着性能を有しております。 - (4) 信頼の自動シール作業性
独自のチクソトロピック性評価理論から生まれた、シーリングロボットに適合する理想的なシーラント物性を旧仕様同様に維持しています。十分な吐出量を確保しながら垂れにくい性質は、糸切れの良さと相まって、「速く」、「正確に」、しかも「シーリング材充填後の手直しを必要としない」、高度なエッジ処理を可能にします。
もちろん、オフラインの手動充填機に使用しても、優れた作業性を発揮します。
性状
品 名 | SM-9000 | |
外 観 | 主 剤 | 淡黄色ペースト状 |
硬化剤 | 黒色ペースト状 | |
比 重 | 主 剤 | 1.78 |
硬化剤 | 1.57 | |
混合物 | 1.76 | |
粘度 *1) | 主 剤 | 3,840Pa・s |
硬化剤 | 1,140Pa・s | |
混合比(質量比) | 主剤/硬化剤=100:10 | |
ワークライフ *2) | 49分 | |
タックフリータイム *3) | 49分 | |
24時間硬度 | 50(JIS A) | |
フロー *4) | 0.9mm |
測定条件:25℃、55%RH
*1) BS型回転粘度計 主剤:No.7ローター×1rpm
*2) スティックによるスナップアップ法
*3) ポリエチレンフィルム判定法
*4) MIL‐S7502C フローテスト治具使用
※上記データは全て代表値です
性能
引張接着強さ | 最大引張応力 | 141.0N/cm² |
最大伸び率 | 75.0% | |
破断状況 | 100%凝集破壊 | |
露点性能 JIS R 3209-1998 |
I 類 | −70℃以下 |
II 類 | −70℃以下 | |
III 類 | −70℃以下 |
HOTMELT M-155
1成分形ブチルゴム系
主用途/建築用複層ガラス2次シール用
- 低温時と高温時それぞれの材料特性を高レベルでバランス
用途
HOTMELT M-155は、建築用複層ガラスの2次シールに使用するシーリング材です。
特徴
HOTMELT M-155は、1成分形のブチルゴム系ホットメルトタイプシーリング材で、従来のホットメルト常識では難しかった、低温時と高温時それぞれの材料特性を高レベルでバランスさせる目的で開発されたものです。
ホットメルトタイプシーリング材は熱可塑性であることから、冬季低温下での耐衝撃性や、夏季高温下でのクリープ特性(シーリング材軟化による複層ガラスユニットのズレ)が問題とされてきました。
HOTMELT M-155は、低温特性では、優れた耐衝撃性を発揮しながら、高温時はシーリング材自体の軟化を抑制し、材料強度を高めることで、極めて高い耐熱クリープ性能を実現しています。温度条件に関わりなく高い安全性・信頼性を保持するため、寒冷地から温暖な地域までオールマイティにお使いいただくことが可能です。
性状
品 名 | HAMATITE M-155 | |
外 観 | 黒色固体 | |
比 重 | 1.13 | |
粘度 | 180℃ | 8,250PS |
190℃ | 7,550PS | |
200℃ | 5,700PS | |
針入度 (20℃) |
50g | 7.0 |
100g | 14.0 | |
耐熱フロー性 | 120℃ |
性能
引張接着強さ | 最大引張応力 | 50.0N/cm² |
破断状況 | 100%凝集破壊 | |
露点性能 JIS R 3209 (1998) |
I 類 | −72℃以下 |
II 類 | −72℃以下 | |
III 類 | −72℃以下 |